上司の甘言にだまされて…


男性 30〜34歳 システムエンジニア

ある日、上司のAさんから「きみ、実は今、我が社で総務部の拡充を図っているんだけど、これに参加してみないか?」と言われました。
私の会社はIT業務に携わっているのですが、景気が良くなく、システムエンジニアとして請け負える仕事も減りつつありました。
「総務部なら会社自体が無くならない限り、仕事はあるよ。そもそも仕事を増やすつもりだしね」
とAさんは総務部の仕事が如何に会社の裏方として重要な役割があるのか、を滔々と語り、
「…そういう大事な所には、新しい人を雇うより、会社のことがよく分かっているきみみたいな人が必要なんだ」
と口説き落としてきました。
私もそのAさんの言葉にもっともだと思い、システム部から総務部へ異動することを了解しました。

しかし実際に総務部に移ってみると、そこはひどいところでした。
まず社員間でほとんど私語をしない。終始パソコンに何かを打ち込み、話しかけられるのを拒否しています。
実際に話しかけたときの迷惑そうな表情は今でも忘れられません。
プログラミングを仕事とするシステム部の方が和気藹々としています。

次に仕事内容も、システム部にいた人間にはなにがなんやらさっぱりだというのに、
そのことについて「自分で調べて」と言ってほったらかしで、途方に暮れました。

Aさんに相談に行っても、私を勧誘してきたあの熱意はどこにいったのか、
「自分で仕事を見つけるのが仕事だよ」
と素知らぬ顔で言う始末です。何が仕事なのかも分からないから相談にきているというのに…・

そういう状況なので、総務部での私の仕事は殆どありません。
その気になれば数十分で終わる簡単なデータ打ち込みを数時間もかけて時間を潰すような毎日。
さらに苦痛なのは、元同僚であるシステム部の仲間から、「お前はあっちでなにやってるんだ?」と
何気なしに聞かれる時、曖昧な言葉で誤魔化さざるを得ないことです。

システム部に戻りたい。そんな気持ちでいっぱいでした。上司に何度も掛け合いましたが、
お茶を濁されて二進も三進もいかなくなり、精神的ストレスで体調不良に陥り、現在は休職中です。

しかし体調が良くなったとしても、戻るのはあの苦痛に満ちた総務部です。また心身を悪くすることは火を見るよりも明らか。
どうしてこんなことになってしまったのか…。

次回への対策

もし上司が部署の移動を示唆してきた場合、その部署先の情報を充分に集めてから判断しましょう。
同じような勧誘をされた経験を持つ同僚がいるかもしれませんので、多くの人に相談することをお勧めします。

また、その上司の評判も集めておきましょう。
外面はよいけれど社内の評判はひどい、という上司の場合、持ってくる話に良いものがあるはずもないからです。

この経験が、他の誰かのお役に立てれば幸いです。

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