気になっても目は合わせるな


女性 40〜44歳 主婦業

20歳の頃、パリに1週間滞在した。パリは華やかなイメージとは違い、街にはいろんな人種が混在していた。大きな施設がある場所以外の街の雰囲気は東京で言うと上野・御徒町あたりを感じさせた。それはパリ市内を走るメトロも同じで、旅人からすると隙を見せてはいけない緊張感が漂っていた。
モンマルトルからオペラ座あたりまでのメトロのなかで、私はある黒人と目が合ってしまった。目が合ったというか、彼の首に巻かれていた赤いマフラーに目がいき、そのまま顔を見てしまったのだ。私も赤いマフラーをしていたからなのか、彼も私を見ていて、結果、目が合ってしまった。そして、彼は目を合わせてまま私に近寄ってきた。それは直感的に危険信号を発しており、私は動き出している電車の中で逃げた。彼は追ってくる。このままでは行き止まりになる、どうしよう、と混乱気味になった時、車内に大きな男性4、5人が立って話していた。私はこの人達に助けを求め、言葉は通じないが必死さが通じたのか、男性胃達は黒人の彼を追い払い、着いた駅に彼だけ降ろしてくれた。私はホッとしたが、ホームに立っている彼は、ジッと私を見ていた。
その目は未だに覚えている。

次回への対策

目を合わせることはとても親密な行為で、良い結果になる事も、悪い結果になる事もある。そして見るつもりがなくても、目線が動くだけで目が合ってしまうこともある。他国で自分のことを自分で守れないなら、目を合わせる行為は控えた方が良いと思う。

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